民網恢々
オリンピックのエンブレムの騒ぎを見ていても、多くの人々がネット上で類似作品を検索する威力を痛感します。あるデザインに似たものを、グーグルで瞬時に検索できるというのですから、古希を過ぎた年寄りには想像もできない技術です。
防犯カメラの記録映像なしには、犯罪の捜査は著しく困難になりつつあるようにも感じられます。爆発・火災などでも、近くにいた人の撮影した静止画や動画がテレビに登場するのもしょっちゅうです。「天網」ならぬ「民網」が恢々にして漏らさないことになったと感じます。プラスもあればマイナスもあることはもちろんです。
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エンブレムのデザイン事務所は、もともと、ネットでひろったイメージを体裁よく短時間でさっとまとめてフィーを手にするビジネスモデルだったので、なんでバッシングされるのか、理解できないのではないかと思います。景品のトートバックを使う方も、見た目がちょっとシャレていれば、オリジナリテイなど関係ないし、クライアントも満足しますもの。真にクリエーテイブなアートと違い、消費される商業デザインは、そういうものかと思います。オリンピックエンブレムにまで、同じビジネスモデルを通用させようとしたのが最大の勘違いであり、敗因ではないでしょうか。誤って持ち込んでしまった、ネットを利用したビジネスモデルが、ネットによって駆逐されました。
投稿: 聡 | 2015年9月 4日 (金) 21時32分