成長の幻想
安保法案が曲がりなりにも国会を通過し、安倍内閣は経済政策に最優先で取り組むそうです。東京オリンピック後の遠からぬ時期に、GDP600兆円を目標にするそうです。エコノミストの計算では、そのために年率5%程度の経済成長が必要になり、実現困難だそうですが、その妥当性に関心があるわけではありません。いまだに経済成長にこだわる発想の貧困さに驚き、残念です。
「安保の次は経済」というのは、55年前の成功の二番煎じですが、当時とは世界の情勢が一変しています。先進国がおしなべてゼロ成長に陥り、中国など新興国にも一時の勢いはありません。「三本の矢」の成長戦略がどこかに行ってしまったように、現在の社会で成長を追及することは「木によりて魚を求める」ようなものです。
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