白紙撤回

さまざまの類似デザインの疑惑が提起された2020年の東京オリンピックのエンブレムが撤回されました。ベルギーのリエージュの劇場のエンブレムとの問題については、似ていることは否定できないとしても、出るところに出て争えば、負ける可能性は小さかったと思います。しかしながら、それ以外の作品にも疑惑が絶えないことを思うと、新たに出直すこともやむを得ない選択かもしれません。

デザインが一般化し商業化して、事務所のような組織で大勢の人の共同作業で生み出されることは大きな流れでしょう。売れっ子のデザイナー一人でカバーできないとすれば、デザイナーが責任を持って生み出したものと、事務所のメンバーの共同作業の作品を、見分けられるようにすることも考えるべきかもしれません。