学力テスト

学力テストの結果を内申書に反映したいという大阪府教育委員会の主張は来年については既得権的に黙認されましたが、再来年以降は大阪府も反映することを断念したようです。教育委員会の委員長は「文部省が駄目だという理由を具体的に説明してほしかった」などと往生際の悪いことを言っていますが、大阪の物わかりの悪さを露呈しているようで恥ずかしい限りです。

学力テストの目的は個別の生徒の学力を知ることではなく、学校とか地域の学力の偏りを全体として調査し、対策を考えるためのものだと思います。ある意味では個人の学力の結果を内輪とはいえ公表するにも等しい内申書に採用するのは、大きな筋違いではないでしょうか。文部科学省の考え方には賛成しかねるところも多い自分ですが、この問題に関しては大阪府が間違っていると思います。