海を耕す

元日のテレビを見ていたら、魚の養殖の話をやっていて、カニの養殖には10年の歳月を要するので、とても採算が合わないと言っていました。その代わりという訳でもないでしょうが、海底に手を入れて「海を耕し」て、生息環境をよくすることをしているようです。養殖技術においては、日本は世界でダントツの先進国だと思いますが、発想を変えて、海洋全体を豊かにする取り組みを考えてもいいのかもしれません。

20年以上前に、地球温暖化対策として海洋による炭酸ガスの固定化を促進するため、「大洋に鉄」を撒くという壮大な提案をしている専門家がいたことを思い出します。陸から流れ込んだ養分も遠い沖合では貧栄養化しているそうで、人工的に補ってやれば、海の生産性は飛躍的に高まるという理論でした。