バベルの塔
現代の原発と古代のバベルの塔の巨大建造物としての類似性を考察した本の中で、古代から長期にわたって数万人の労働者を組織するようなプロジェクトには、「記録」が重要であったと書かれているのを面白いと思いました。人々の意思疎通の道具を取り上げるために、神は言葉をバラバラにして、話が通じないようにしたと伝えられます。確かにメソポタミアの遺跡の中には「書記の像」が発見されており、古代の社会における書記の重要性を物語っていると読んだ記憶があります。
翻って、最近のわが国では、防衛省や内閣府の記録について、破棄したとか、記憶にないとかの官僚の発言が目立つように思います。霞が関はバビロンの昔に帰りつつあるのでしょうか。
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