教育の無償化
唐突に解散を持ち出した安倍首相の大義名分の1つは、「教育の無償化」になるようです。あまり国民の反対を受けることがなさそうなテーマとして考えられているのでしょうが、基本的な問題がなおざりにされているように思われます。
義務教育の無償化とは違って、高等教育については従来受益者負担の原則が重視され、政府与党ももっぱら受益者負担に依存してきました。授業料の負担が比較困難なほど大きくなったのは事実でしょうが、それが原則的考え方を変更するほどのものなのか、疑問を禁じえません。高額な大学での教育費用を社会と受益者が公正な割合で分担するという発想も検討には値するのではないでしょうか。
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