炭酸ガスの除去
フランスのテレビによれば、アイスランドで画期的な実験が行われているようです。究極の地球温暖化対策として、空気中の炭酸ガスを水に吸収して500メートルから2000メートルの地中に送り込み、地中で玄武岩に取り込んで炭酸塩鉱物に変換して固定するアイディアです。自然環境では数千年かかるプロセスが、特殊な条件下では2年ほどで炭酸塩鉱物ができるようで、そこにこの技術のミソがあるようです。
炭酸ガスを出さないということから一歩進んで、積極的に炭酸ガスの量を減らそうという試みとして画期的なものかもしれません。日本でも火力発電の排出ガスから炭酸ガスを分離して地下に貯留する試みはかなり大規模に行われています。地下層に貯留することを更に進めて炭酸塩鉱物に固定化するなら、より安定して貯蔵できるでしょう。火山国の日本でも玄武岩には恵まれているでしょうから、アイスランドの実験を注目したいと思います。
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