歴史の教訓
公害に悩むバンガロールを見ていると、昭和40年ごろの日本の姿を思い起こさせます。水面が見えないほどに覆いつくした真っ白の泡は、日本でも1960年代の初めに東京の多摩川などで確認されたと記憶しています。汚染物質の分解生成物が燃えるというところまでは至らなかったと思いますが、なかなか消せない泡は続いたのではないでしょうか。
当時さまざまな界面活性剤が開発され、洗濯機の普及と相まって生活排水を汚染していました。下水処理場の整備が急がれ、洗剤も多少洗浄力を犠牲にしても、処理の容易な洗剤が普及して、問題は解決に向かいました。歴史の教訓に学べば、バンガロールの汚染問題も解決に向かうでしょう。
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