バチカンと中国
BBC放送の伝えるところによれば、長年和解することのなかったバチカンと中国の抗争が和解に近いようです。原理的に宗教を認めない共産主義とカトリックの和解が難しいことは容易に理解できるところですが、両者の主張が対立してきたのは、司教の任命権だったようです。この叙任権は中世の神聖ローマ皇帝とカトリックの教皇との間の争いの種でもありました。
司教の任命はローマ教皇の権限だというバチカンの主張と、中国の司教については知中国の主権の範囲内だとする中国の主張がどう折り合ったのかは蓋を開けてみないと分かりませんが、BBCの伝えるところではバチカンが譲歩して、その代わりに布教を認めさせることになったという和解のようです。
コメント