パパ・ブッシュ
第41代米国大統領ジョージ・H・W・ブッシュさんが亡くなられました。アメリカのTV各社は追悼番組を放送しています。その基本となるトーンは、意見の対立する者でも「敵」とみなさずに、妥協の余地を探るという姿勢にあったようです。
振り返ってみると、パパ・ブッシュ大統領の時代は、共産主義のソ連とともにベルリンの壁も崩壊し、クウェートに侵攻したイラク軍を、多国籍軍を編成して押し返すという、世界の歴史の大きな転換期でした。追悼番組にも登場していましたが、ベーカー国務長官、コリン・パウエル統合参謀本部議長など有能な人材を周辺に集めたパパ・ブッシュ大統領は、これらの難問を解決していきましたが、決してその功績を誇ることはなかったそうです。
湾岸戦争でサダム・フセインを追い詰めなかったり、クリントンに再選を阻まれたりと、甘さが目立つという批判もありましたが、品格のある大統領だったと評価されているようです。現大統領とは30年もたっておらず、同じ共和党とは思えない歩ほど対照的だったと評判になっているようです。
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