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2020年10月 8日 (木)

正攻法

日本学術会議の議員の選任について、菅首相の記者会見が行われましたが、残念ながら任命を拒否した理由についての説明はなく、首相の任命拒否の妥当性の自己主張が大半でした。今回の事件の中心の問題点は「学問の自由」ではなく、「政府の狭量」にあると考えます。幅広い意見を各方面から聞く度量がなくなってきているのではないかというのが個人的な懸念です。

学術会議の歴史を見れば、原子力政策などについて昔の方が遥かに先鋭な対立意見を述べていたように思います。任命の方式を改めたいのであれば、不意打ちではなく、もっと意見交換をして納得を得る努力が必要でしょう。

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