カーボンリサイクル
菅首相の宣言した2050年に温暖化ガス排出実質ゼロという野心的な目標はさまざまな難問を抱えていますが、中でも難問中の難問は「カーボンリサイクル」と言われる問題だと思います。化石燃料を燃やして発生する排ガスを分離して回収し、有用な炭素資源として再利用するのは、至難の業だと思います。燃焼してエネルギーが得られるのは、それだけ炭酸ガスが安定な物質だということで、その逆の反応を起こさせるにはその分のエネルギーを注入する必要があります。
その反応を起こさせるキーになるのは「触媒」だと思いますが、基礎技術もまだ人類にはありませんし、それが経済的な課題も乗り越えて今後30年で実現するというには、不眠不休で研究してもできるかどうかという段階であることは認めねばなりません。
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