PCB処理
カネミ油症事件から半世紀たちましたが、そのPCBの処理が法定期限を越えて延長を重ねているそうです。ビフェニルという化合物を塩素と反応させて得られるPCBは、その卓越した安定性、電気特性などによって変圧器などの絶縁油や蛍光灯などに使われていましたが、食用油に混入したことで健康に害を与えることが判明し、使用が禁止されました。
国が中心になって廃棄処分が遅れた原因は、その抜群の安定性が災いしたとともに、政府とマスコミの報道が的確でなかったことが挙げられると個人的には考えます。後になってダイオキシンの健康被害が喧伝されるようになり、両者が重なり部分もあってマスコミにも正確な知識を持つ人が少なく、処理が進まない一因になったと思います。
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