「脱炭素社会」
近年「ホンマカイナ」と思うことの最大のものは、「脱炭素社会の建設」というスローガンです。もちろんその心は、地球温暖化が「焦眉の急」となる中でエネルギー資源の脱炭素であることは心得ておりますが、余りにも無神経な言葉ではないかと思えてなりません。
人間の身体を始めとしてこの世界は炭素から構成されているというのに、闇雲に「脱炭素」というのはあまりにも粗雑でしょう。化学屋の悪い癖ですが出来るはずもないスローガンを無暗に唱えることは見逃せません。いらぬ誤解を招かないためには「エネルギー資源を合理的に使用するためにできるだけ洗練する必要がある」というべきでしょう。
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