ニュース

2009年5月29日 (金)

強迫観念

最近の新型インフルエンザ、あるいは相次ぐ殺人事件などの報道を見ていますと、報道機関にある種の強迫観念があるように思えてなりません。実態とは遠い誇大報道や、一般にはそれほど意味のない捜査の進展などを毎日報道するのは、何か伝えていないと視聴者あるいは読者に、忘れられるのではないかという強迫観念があるのかとも想像されます。

そのような世評を超越しているべき公共放送まで、不見識にも同じ陥穽に落ちているのは、そうとでも考えないと納得できません。

ウォール街が経営者に対する法外な報酬に駆り立てられたのも、そうしないと優れた経営者が集まらないという強迫観念のせいでしょう。

脅迫観念に駆り立てられて、常軌を逸した判断、行動に走ることは、見苦しいことを通り越して、極めて危険であると考えています。

2009年4月30日 (木)

インフルエンザ報道

新型インフルエンザについては世界中の国々のトップニュースになっていますが、29日の段階で僕が注目したのが2つあります。

1つはロシアで、豚インフルエンザで死んだ人は、メキシコだけで百人台だが、毎年冬にはインフルエンザで何万人と死んでいる。少し騒ぎ過ぎではないかというのです。今のところH1N1型の豚インフルエンザ・ウィルスは、毒性はあまり強くないようですが、このままで変異することがなければ、ロシアの冷静な見方が当たっているのかもしれません。

2つ目はイギリスで、二人の感染が確認された人は、メキシコからのハネムーンから数日前に帰ってきた夫婦だそうです。スコットランドの小さな村で、帰ってきて接触した22人のうち9人の感染が確認されたそうで、ヒトからヒトに感染する有力な証拠と考えられているようです。

追跡が行き届いた報道で、さすがBBCと思いました。

2009年4月29日 (水)

豚インフルエンザ

メキシコで発生した豚インフルエンザは、死者こそメキシコに限られていますが、あっという間に感染者はアメリカ、ヨーロッパに拡大し、ヒトからヒトへの感染もあるということで、フェーズ4に引き上げられました。

衛星放送を見ていると、イギリス、ドイツなどのテレビも、もちろんトップニュースで伝えています。

その中で、なるほどと思ったのは、BBCが「疑わしいと思ったら、慌てて病院へ行かずに、電話で診断を受け、その上で薦められた病院に行くのが良い」と言っていることでした。病院での感染拡大を防ぐため、よく考えられた勧告かと思いました。(1日遅れでNHKも言いだしました)。

首相は「水際で防げ」と号令をかけているようです。当然の指示ではありますが、防衛策の一方、メキシコでは不足しているマスクを緊急に送るなど、可能な支援の手を差し伸べるべきではないかと愚考します。

2009年3月31日 (火)

平均値と標準偏差

かなり以前から事件や事故のニュースを聞くと反射的に、これは平均値の問題か、それとも標準偏差の関係する異常値の問題か、と考える癖がつきました。

たとえば、少年の凶悪犯罪が頻発するとき、少年の犯罪自体が増えているのか、それとも家庭の事情など、特殊な事情がある事件なのかという疑問です。必ずしもマスコミの報道ではよく分からないことも多いのです。

凶悪犯罪が連続して起こるとき、犯罪が増えていると考えがちですが、長くその分野をウォッチしている人は、必ずしも総数としては増えていないということも多いようです。

もちろん個々の事件では複雑に絡み合っているのでしょうが、可能な限りそれを腑分けすることが、適切な対策を考える上で不可欠だと思います。

2009年2月19日 (木)

地デジ切り替え

昨日自民党の特命チームが、地上デジタル放送を受信できるテレビやチューナーの購入のため、5千万所帯に2万円程度のクーポン券をおくり、地デジ切り替えを促すとともに、アナログ放送停止を1年繰り上げる案を、追加景気対策として検討していると報道されました。

薄型テレビがバッタリと売れなくなった電機業界に対する、究極の支援策ともいうべきものでしょう。

一方オバマ政権は、2月に予定されていた移行計画を、貧困家庭向けの40ドルのクーポン券の手配が遅れているとして、6月まで延期しました。

アナログ放送が停止されると、テレビが見られなくなる家庭が、アメリカでは5~6%、日本では50%とされます。日本は2年先の予定でしたので、それがどこまで下がるか、個人的には興味を持っておりました。

アメリカが貧困対策を主眼とし、日本が不況対策を目的にするという違いがあるのも、面白いと言えるでしょう。繰り延べと前倒しという点でも、逆の方向を志向しています。

それにしても政権転落を恐れる自民党は、なんでもありの、「もうろう状態」ですね。定額給付金でも、提案されてから実現するまで、半年ほどかかりそうです。このクーポン券も同じくらいかかるとしたら、その間薄型テレビの買い控えが起こるのではないかと心配します。自民党はそれも計算しているのでしょうねえ。

2009年1月15日 (木)

あだ名

チャールズ皇太子が、親しい友人を差別的な意味をもつ呼び名で呼んでいたことが、イギリス国内で議論を生んでいるとBBCが伝えていました。面白いと思ったのは、呼ばれた本人は、親しい間柄であり、問題と感じていない、と言っていたことです。

これは「あだ名」の大きな特徴を示していると考えます。呼ばれる人が親しければ、一般的には問題のあるあだ名でも不快ではなく、親しくない人であれば、問題にするには当たらないようなあだ名でも、不快に感じるのだと思います。

小学校の時に母を亡くした僕は、父と2人で、刺身やコロッケを買ってきて、自分でご飯を炊いて食べていました。そこで友達からは「ヨメチャン」と呼ばれていました。今から考えると失敬なあだ名と言えるかもしれませんが、なんとも思いませんでした。おそらくは心許せる友達だったからでしょう。

その延長線でいえば、「支那人と呼んで何が悪い」という発言は、あだ名の持つ特徴を理解しない、デリカシーに欠ける発言以外の何物でもありません。

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