映画・テレビ

2018年12月 3日 (月)

チャンネル拡大

今月から4K、8Kのテレビ放送が始まりました。NHKと民放がタッグを組んで前宣伝をしていましたので、その画像の美しさに魅了された人は多いでしょう。画像の美しさが際立つ番組を紹介していましたので、連日そういう番組が見られると期待するのは早計かもしれませんが、楽しみが増えたのは間違いないでしょう。

その上であえて苦言を呈すれば、チャンネルが増えるために、番組の使いまわしも増えるように感じられることです。制作費用にも制約があり、使いまわしが増えるのはやむを得ないところもありますが、同じ内容の番組を次々に見せられれば、いい加減にしてくれと言いたくなる気持ちもあります。たとえば今回の4Kと8Kでいえば、どうして一気に2つも増やす必要があったのか理解できていません。

2018年10月12日 (金)

事件の報道

このところ大阪では10日ほど前に捕まった警察署からの逃走犯の逃走経路に関する報道を詳しく毎日伝えています。この事件は大阪府警の数々の不手際、手抜かりが生んだものではありましたが、周辺の住民にかなりの心配をかけたにもかかわらず、逃走中の状況についてはほとんど報道されませんでした。最近の刑事事件については大小を問わず、マスコミの怠慢と言うべきかと思いますが、二言目には「警察への取材によれば」と言うのが気がかりでした。

「警察の記者会見によれば」、でもなく、「警察の発表によれば」でもありませんでした。ひねくれた見方だと思いますが、「警察の非公式に流す情報」にマスコミが頼り切っていることを如実に示すものではないかと思わざるを得ませんでした。今回の事件については、大阪府警が全国の警察にどういう情報を流していたのか、とくに盗品の自転車が発見されていなかったのですから、それをどう手配していたのか、マスコミは警察に記者会見を開いて情報の公開を求めるべきでしょう。

2017年9月 7日 (木)

一点集中

最近のメディアの報道で気になることの1つは、同じテーマにどのメディアも群がり、これでもかと言わんばかりに報道することのように思います。自分が歳を取りメディアを昼も夜も見ているせいかもしれませんが、以前に比べ一点に集中する度合いが大きいように感じます。

北朝鮮の核・ミサイル実験などのニュースにメディアが集中するのは当然と言えば当然ですが、議員の不道徳な行為、政務活動費の不正使用など、必要以上に詳しく報道する傾向が顕著であるように見受けます。他社が追いかけているから抜かれるわけにはいかないというような、第二義的な理由が勝っているようにも思えます。

2015年1月 2日 (金)

全員参加

昨年末のNHKの紅白歌合戦は「全員参加」がうたい文句でした。何とも賑やかな企画が次々に繰り出されておりました。日頃ニュース番組などNHKを中心に観ておりますが、朝の連ドラ、「朝イチ」などは観ておりません。そういう観方をしている自分には、ドラマの役どころ、役者さん、歌い手などのキャラクターが混じり合い、暗黙の了解事項になっているところがあり、ギャグなどが通じないところがありました。学芸会のような進行も、あまりにも盛り沢山なプログラムでは、こなすだけで精一杯なのかと同情しました。

観ていて感じたのは、関係ありませんが、政府日銀の経済政策です。異次元の緩和、既発国債の買取り、株式のETF購入による下支えと、思いつく限りの政策を取っているように思いますが、賑やかな割には実績が上がっているようにも思えません。

2014年1月 3日 (金)

総決算

大晦日はNHKの紅白歌合戦と言われるようになって久しいものがあります。年々大仕掛けになるような気がします。生放送ということもあって、頭が真っ白になって、セリフを忘れるほど、関係者のプレッシャーは非常に大きなものがあるでしょう。

へそ曲がりの僕は、最近の紅白は前宣伝が多すぎるような感じがして、関連の番組は全く見ません。本番は半分くらい見て、ベッドに行きます。最近は歌合戦とは名ばかりで、バレエなどを含めた総合エンターテインメントだと感じます。それは時の流れだと感じますが、最近の紅白は、「今年の総仕上げだから、みんな見なさい」というような押しつけがましい感じがして、あまり好きにはなれません。国民を一つの色に染め上げるのに抵抗を感じるのは、へそ曲がりの特性だと思いますが、いささか度が過ぎてきたのではないでしょうか。

2012年12月27日 (木)

餅は餅屋

近年の大河ドラマの特徴の1つは、役者ではない、歌手やタレントなど素人さんが重要な役を演じることにあると思います。人気タレントの出演は昔から大河ドラマのセールスポイントであったとは思いますが、最近では主客転倒して、本職の役者さんのほうが少ないようにさえ感じます。先日終わった「平清盛」でも、ただでさえ名前も覚えられない平家、源氏、藤原の公達を、あまり存在感がない素人さんが演じるので、ますます陰が薄くなっていたように思いました。

やっぱり「餅は餅屋」に任せた方が抵抗が少ないのは、政治の世界でも同様だと思います。

2012年12月26日 (水)

大河ドラマ

大河ドラマ「平清盛」も先日最終回を迎えました。チャンと見たのは初回と最終回の2回でした。神戸育ちにもかかわらずあまり見なかった理由は、兵庫県知事が「あまり美しくない」と批評して論議を招いたように、見た目が良くなかったこともありますが、主題がよく分からなかったこともあります。天皇家や周辺の貴族の陰謀渦巻く中で、登場人物の名前や関係が複雑すぎて、なかなか呑み込めなかったからでもあります。

1つのテーマで1年間興味をつなぎ続ける物語が尽きつつあるという意味で、これまでの大河ドラマも抜本的に見直す時期にきているのではないかと考えます。

2012年1月16日 (月)

大河ドラマ

今年の大河ドラマ『平清盛』の初回に兵庫県知事が異例の批判を行い、議論を招いているようです。個人的には、ここ数年大河ドラマは初夏くらいまで見るものの、つまらなくなって年後半は見ないというパターンでしたが、今年の清盛は初回の半分でダウンでした。先が思いやられます。僕の疑問は、画面が魅力的でないということもさることながら、ご落胤という切り札を初回に切る無謀さでした。不勉強ですが、これは歴史の定説ではないのではないかと思うのですが。

 近年の大河ドラマは、NHKが力を入れて作っているのは分かりますが、ニュースまで使って、あまりにも宣伝しすぎだと思います。NHKはプレーヤーでもあり、レフェリーでもあることを忘れてはなりません。

2010年12月18日 (土)

報道の価値

最近まったく理解に苦しむマスコミの大騒ぎは、某歌舞伎役者の飲酒傷害事件です。酔っぱらいの喧嘩騒ぎを、それで人が死んだとか、再起不能の重傷を負ったというならともかく、何日も執念深く追いかけまわすマスコミの気がしれません。普通の市民のケースなら、警察が捜査に乗り出すかどうかも疑問です。

自分ではそれほど大酒飲みとは思っていませんが、それでも飲み過ぎて、あくる日になってどんな話をしたか、はっきり覚えていないという恥ずかしい出来事は、片手では数えきれないくらいありました。

どちらが先に手を出したかなどは、言い分が食い違うのは当たり前で、必要なら当事者の話し合いに任せて、放っておけばいいのです。

周りが騒ぎたてるから、当事者も引っ込みがつかず、余計にこじれることもあるでしょう。酒飲みのはしくれとしては、放っておくのが武士の情けと思えてなりません。

2010年4月 7日 (水)

お手盛り

最近のテレビ番組について、予告編ともいうべき事前の宣伝番組が目立つような気がしてなりません。一例を挙げれば、NHKの『大仏開眼』というドラマです。

先週前編を見ましたが、それ自体はなかなか力の入ったドラマだと思いましたが、事前の宣伝番組と短いPR放送にはウンザリしました。

民間放送のコマーシャルも煩わしいものではありますが、必然性は理解できます。公共放送の自己宣伝は、必然性は少なく、電波の私用であると言えるのではないでしょうか。番組予報の雑誌『ステラ』とやらまで宣伝しているのは、コマーシャルそのものだと思います。

言うまでもなく、なにものにも偏らない批判精神が報道機関の命です。過剰な自己宣伝は、ジャーナリストとしての精神を麻痺させ、公正な報道という基盤を突き崩すものだと憂慮しています。

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